ヴィクトリア朝世紀末の言語とデカダンス
- 著者
- リンダ・ダウリング 著 森岡 伸 訳
- 規格
- 46判/416頁/定価(本体4,400円+税)
- ISBN
- 978-4-269-82052-4
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ウォルター・ペイターの『享楽主義者マリウス』などにおいて英語を古典語のようにして使用するという、新しい言語科学からすればもう死んだものとしか見えない文学言語に遅まきながら逆説的に活力を与えようとする行為とその背後に広がる話から本書は始まる。
ヴィクトリア朝の文学の言語使用と並行する形で唱えられた顕著な言語思想の流れとはいかなるもので、どんな影響を文学言語にもたらしたのか。そのような問題意識からヴィクトリア朝「世紀末」を捉えていく。
書籍内容 Contents
序
第一章 ロマン主義的文献学とヴィクトリア朝の文化
第二章 文学の衰退
第三章 運命の書
第四章 肉体から離れた声
第五章 イエーツと国民の書
訳者あとがき
索引