序論
第一部 救われない登場人物たち
第一章
Oliver Twist -- 二人の悪党たちとその末路 --
第二章
The Old Curiosity Shopにおけるクウィルプのサディスティックな側面
第三章
David Copperfield -- バイロニック・ヒーローとしてのスティアフォース --
第四章
Little Dorrit と A Tale of Two Cities -- 精神的外傷とその影響 --
第五章
Our Mutual Friend -- ブラッドベリー・ヘッドストンに見られる引き裂かれた自己 --
第二部 長編小説における社会・救済・浄化
第一章
The Pickwick Paperの福音主義的側面
第二章
Oliver Twist -- 天に召される子供のイメージ --
第三章
オリヴァー・トウィストと救貧院
第四章
Nicholas Nicklebyにおけるヨークシャーの学校の真実
第五章
Martin Chuzzlewit -- 利己主義とその影響、そして国際著作権問題 --
第六章
Dombey ando Son -- 家父長制神話の崩壊とフローレンスの役割 --
第七章
Bleak House -- 死ぬ前に赦しを乞う母親 --
第八章
Hard Times -- グラッドグラインド氏の教育と功利主義 --
第九章
Little Dorrit -- ゴシック小説の一要素としての屋敷の人格化 --
第十章
Great Expectations -- ピップのアイデンティティと回顧的語り --
第十一章
Great Expectations -- 「本当の紳士とは」というテーマと'self-help'のコンテクスト --
第三部 歴史小説における社会・救済・浄化
第一章
Barnaby Rudgeにおける個人と群衆
第二章
A Tale of Two Cities -- フランス革命における民衆の描写と個人の生と死 --
終章
補遺 ディケンズによる奴隷制度批判と南北戦争前後のアメリカ
初出の文献一覧
主要参考文献一覧
索引